私が考える申請者や審査員が陥りがちな誤解と、それに対する正しい認識は以下の通りです。
1. 個別評価の原則と「前例」の扱い
- よくある誤解: 「Aという場所が承認されているのだから、同じようなBも承認されるべきだ」
- 正しい認識: この世に完全に同じ地理的条件、環境を持つ対象物や場所は存在しません。対象物そのものの価値だけでなく、歩行者のアクセスルート、周辺の交通状況、私有地との境界線など、すべての候補は基本的に個別に評価される必要があります。他のWayspotを「承認の根拠」として扱うことは推奨されていません。
2. 申請者のスキルと情報提供の重要性
- よくある誤解: 「対象物自体が素晴らしいのだから、適当に申請しても審査員が調べて承認してくれるはずだ」
- 正しい認識: どんなに素晴らしい対象物でも、正しい評価を下すために必要な情報(クリアな写真、正確な位置情報、安全性の証明、補足説明など)が十分に提供されるか否かは、申請者の熟練度に大きく依存します。対象物自体は基準を満たしていても、申請情報の不足や不備によって否認されるケースは非常に多く存在します。
3. 既存のWayspotと「最新の基準」の比較
- よくある誤解: 「近所に同じようなWayspotがあるのだから、これも今の基準を満たしている」
- 正しい認識: 既存のWayspotの中には、過去の古い基準(旧Ingress時代のOprなど)で承認されたものや、審査のすり抜けなど、様々な理由で現在のWayfarer基準に沿っていないものが多数存在します。そのため、新しい候補を申請・審査する際に参照すべきなのは「既存のWayspot」ではなく、常に「最新のWayspot基準」です。
4. 既存Wayspotの削除基準について
- よくある誤解: 「現在の承認基準に相応しくない既存のWayspotは、報告すればすぐに削除されるべきだ」
- 正しい認識: 「現在の承認基準を満たしていない」という理由だけでは、既存のWayspotを削除することはできません。「歩行者の安全なアクセスが確保できなくなった」「対象物が物理的に撤去・消滅した」「私有地内(PRP)にある」といった、明確な「削除基準(Removal Criteria)」に抵触しない限り、相応しくないと思われるものであってもゲーム内に残り続けます。
5. 運営の裁量と申し立て(Appeal)結果の解釈
- よくある誤解: 「運営(Niantic)が申し立て(Appeal)で承認/否認したのだから、これが今後の絶対的な新基準になる」
- 正しい認識: 運営であっても、提供された限られた情報のみで対象物を完璧に評価できるとは限りません。申し立ての結果は、あくまで「その個別の対象物に対する裁定」に過ぎず、公式のWayspot基準そのものに取って代わるものではないことに留意する必要があります。個別のAppeal結果を拡大解釈して、独自のルールを作らないことが重要です。
内容に過不足があればご教授いただければ幸いです🙇🏻
